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7年越しの因果応報

時々、「ドイツに暮らしていて嫌なことはない?」と聞かれますが、今住んでいる家に引っ越したばかりの頃にこんなことがありました。

まだ近隣の地理が全く分からなかったため、ゴミ置き場を探しがてらその辺を散策していたら、近所の家の女性が出てきて「アジア人が何の用なのよ?とっとと失せないと警察を呼ぶわよ!」と怒鳴られました。別に、私有地に入り込んでいた訳でも、家の中を覗き込んでいた訳でもありません。ゴミ出しの時に困らないようにあらかじめ場所を確認しておこうと思っていただけだったので大きなゴミ袋を持ってウロウロしていたという訳でもありません。普段は住人しか通らないであろう小さな裏道だったとはいえ、立派な公道です。
(写真はイメージです)

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「すみません、引っ越して来たばかりの者なんですがゴミ置き場を探していて…」と言いかけましたが「アジア人が何の用なのかって言ってるのよ!ドイツには『私有地不可侵権』というのがあるんだぞ、知らないのか?とっとと失せないと警察呼ぶぞ!」と取り付く島もありません…いやだからここ私有地じゃなくて公道でしょ?とは思いましたがアジア人嫌いを炸裂させるドイツのオバサンに勝てる気がしなかったので悔しいですが引き返しました。

そしてその日の夕刻、仕事から帰って来た夫にこの話をすると「それは許しがたい態度だ!話を付けよう」と言うので夫を伴ってオバサン宅を訪ねました。「またお前かよ!」という顔で出てきたオバサンに対し、夫が「最近この辺りに引っ越して来た者なのですが、先ほど妻がゴミ置き場を探していた時に誤解があったようで。」と丁寧に言うと、仕事帰りでスーツを着たままの夫を見るなり女性の態度は先程とは打って変わってフレンドリーになり「あらやだぁ、そういうことだったの?あなたの奥さんだったなんて知らなかったのよ。ほら最近アジア人の観光客とか多いじゃない?うちの庭に勝手に入られたことが何度かあったのよ。うち、小さい子がいるから不審者に敏感になっちゃうのよ。あなたたちも子供がいればわかるわ。」…ふうん。見た所庭なんてないじゃない?それに、アジア人観光客って…ここ観光地でも何でもないのに?とは思いましたがこれ以上議論したくもなかったのでとりあえず今後は近所の人間と言うことで、見かけても怒鳴らないと約束してくれたので良しとしました。

感じ悪い人…とは思いましたが、今住んでいる地域で経験した「嫌なこと」はこの位です。以前住んでいたベルリンのゲットーやヴェストファーレンの田舎はこんなものではありません…こんな「平和な」フランクフルトの旧市街に住んではや7年。引っ越し間もない頃に例のオバサンが「小さい子」と言っていた子供は現在ティーンエイジャーとなり、最近毎日仲間たちを家に呼び集めてはドンチャン騒ぎを繰り広げ、近隣の住宅街に繰り出しては他人の家に放尿したりゴミを放置したり迷惑行為を繰り返しています。その様子を見ているとどうやらただ酔っぱらっているだけではなく、違法なモノも摂取しているようです。

そこで夫が詳細を警察に通報。先ほど7人の警官達がオバサンの家を訪問しました。夫が警官達を伴って家を訪れると、オバサンが出てきて「息子たちがうるさかったならそう言ってくれればいいのに!いきなり警察に通報するなんて。ご近所のよしみじゃない!」なんて言うので「うち、小さい子がいるから不審者に敏感になっちゃってるんですよ。子供いればわかるんですよね?」と言ってやったそうです。7年越しに溜飲下がりました!

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新居建設予定地はこんな感じで自然豊かな郊外リゾート地なのでこうした喧噪とは無縁です。今の家は既に買い手が決まっているため退去日も契約書に書かれていますが、それまでに新居が完成しなかった場合、新居近辺の賃貸住宅に一時的に入居することになっています。それが、今年の10月から。あと少し、ドイツの都会の喧騒を楽しもうと思います。
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「母の日おめでとう!」

今日、5月8日は母の日です。ドイツでは、家族にとって誕生日や結婚記念日と並ぶ大事な日らしく、朝起きたら、花束と朝食が用意されていました。夫によれば、予約してあった花束を朝早くに取りに行った所行列が出来ていたとか。そもそも日曜日は原則商店は休みなのが当たり前のドイツ。生花店は母の日のため特別に営業しているそうです。

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祖母の死や、仕事や新居関連の打ち合わせの忙しさですっかり存在を忘れており、例年だったら「あ、しまった!日本の母に電話しないと!」「お義母さんにプレゼント買うの忘れちゃったよ!後から何か送る?」なんて会話が繰り広げられるのですが…今朝の夫の開口一番「母の日おめでとう!」を聞いて改めて、あ、わたしも母になったんだなと実感しました。

写真中央、分かりにくいですが、スモークサーモンが並んでいます。これをドイツパンに乗せて食べると美味しいんですよね。わたしの大好物なんですが、妊娠中は食べない方がいいとかかり付けの産婦人科医に言われ、我慢したものです。

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朝食の後は、お散歩です。ドイツの日曜日と言えば、教会!その後散歩と言う名のハイキング…が伝統的な過ごし方だったようですが、現在では毎週日曜日に教会に行く家庭はかなり少なくなってきており、専ら教会無しで散歩という過ごし方をする家庭が多いです。我が家も例外ではありません。

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行先はほぼ毎日行っている近隣の公営果樹園ですが、今日は時間に余裕があるのでいつもより大回りしてみようと思います。

因みに満開になっているのはりんごの花です。子供の頃、NHKのみんなの歌で、歌詞にりんごの花が出てくる「しらんぷり」という歌がありました。

もし なれるんなら りんごの花になっちゃおう

あの枝いっぱい ぼくは咲いて

ママのお仕事見ていてあげるよ

でもママが いくら読んでも ぼくは知らないよ

しらんぷりさ


という歌詞だったと思います。子供の頃に聞いた時は「お母さんにかまってもらえなくてすねちゃった時の心情」だと思って共感していたのですが、親の立場になって聞いてみると子供の死を連想させるような何とも言えない哀しくも怖い歌に聞こえてしまいます。…メロディーはすごくかわいい歌なんですが。


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そんなことを考えながら満開のりんごの花の木の下を歩いていたら、いつの間にか、「しらんぷり」の歌を口ずさんでいました。ベビーカーを押しながら横を歩く夫は日本語の歌詞の意味がイマイチちゃんとわからないようで、「りんごの花」だけ聞き取って「ぴったりのいい歌だね!」なんて言っています。

子供たちはというと、デコボコ道によるベビーカーの揺れと子守歌が心地よかったのか、眠ってしまいました。

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普段のハイキングコースよりも大回りしたため歩いた時間は二時間以上。家に帰ると遅い昼食の時間になっていました。ドイツでは伝統的にメインの食事は夕食ではなく昼食のため、昼食はがっつり食べます。今日は夫による母の日お祝いお手製料理です。子供たちを遊ばせている間にチャチャっと作ってくれました。

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アスパラガスのホロンデーズソース和えとラムのステーキです。ドイツでは母の日はちょうどアスパラガスの旬の季節に当たります。ドイツの日曜日は昼間からガッツリお肉にワインです。

食事中、「…そういえば、ドイツで「母の日」を制定したのはあのヒトラーなんだよね。」「戦時中は母親鉄十字勲章なんてものもあったらしいよ。」なんて何気なく話していた時に、急に夫が真顔になり「持病を抱えながら、文字通り命がけで妊娠・出産を成し遂げた君は本当に鉄十字勲章に値すると思うよ。」と言い出しました。確かに、現在では寛解していますが当時は持病を抱えた状態だったため、妊娠できただけでも奇跡、更に壮絶なハイリスク出産だったため、正に命がけの戦いのような毎日を乗り越えて、今の子供たちとの平和でのどかな生活があるのです。

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どんな妊娠・出産の裏側にも当事者にしかわからないドラマがありますが、それを乗り越え、母になった喜びはひとしおでしょう。でも、わたしにとって、母になった喜びよりも更に大きいのは、この優しい夫を父親にできた喜びでした。

こんなに盛大に祝ってもらった母の日、次は父の日でお返ししないと!
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祖母との別れ

先週4月21日に、以前から体調を崩していた母方の祖母が亡くなりました。
コロナ禍と戦争でずっと日本に行けない状態が続いていましたが、寝込んでいる祖母のことは常に気になっていました。わたしがドイツで病気になって手術を受けた時、切迫早産で入院した時、子供たちが超未熟児で誕生し、生死の境をさまよっていた時、遠く離れた日本からいつも祈ってくれていた祖母。信仰心篤い祖母の祈りには、あまり信心深くないわたしですら心強さを感じたものです。何よりも、毎日時間をかけてわたしたちのためにお仏壇に向かってお経をあげてくれている、強い愛情を感じました。…その祖母と、ついに会えないままになってしまいました。

実は、6月に夫と子供たちと共に祖母を訪ねるために来日を計画している最中の出来事でした。夫の休暇を取得し、ビザを申請し、子供たちのパスポートを作り、現在大詰めを迎えている新居の打ち合わせを調整し、ギリギリ最速で来日できるのが、6月でした。…でも、間に合いませんでした。子供たちは、ついにひいおばあちゃんに直接会うことができませんでした。

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最後に元気な祖母と会った時、わたしたち夫婦にはまだ子供がいませんでした。そのことを、祖母に「子供ができんで、しょうもないねぇ。」と言われ、わたしたちだってなかなか授からなくて悩んでいるのに、わざわざ言わなくてもいいじゃない!あえてこの話題はいつも避けているのに。とちょっとムッとしたものです。でも、いつもいつもわたしたちを全力で応援してくれていた祖母のこと、「悩んでいること、隠さなくたっていいじゃない。もっと気楽に、しょうもないねぇって文句の一つくらい言ったらどうなの?」というような意味だったのかもしれません。

表には出さなくても心の内は“なんでうちだけ?”って散々腐ってたの、おばあちゃんは見抜いていたんだね。…「こんな可愛い子たちを授かったよ!おばあちゃんのひまごだよ!」って言いたかった!

もう長くはないってわかっていたのに、無理をしてでも会いに行こうとしなかったわたしが間違っていたような気がして、落ち込んでいた時、夫が言いました、「最期に会えなかったのは残念だけど、でも、そのせいでぼくたちの中のおばあちゃんは、元気溌剌で毒舌や皮肉を飛ばす楽しいおばあちゃんのままだよ。その、本来のおばあちゃんのままの姿で、これからもぼくたちの中にずっと生きて行ってくれるんじゃないかな。」確かに、そうかもしれません。

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これは2011年、祖母と母と弟と四人で長期の湯治旅行に行った時の写真です。この時、秘湯の渓谷を曲がった腰でスタスタ元気に早足で歩いていく祖母の後ろ姿が今でも目に焼き付いています。ドイツで大きな手術を終えた直後だったわたしは「おばあちゃん元気すぎ!ちょっと待って!」と必死に追いかけたものです。祖母と母とわたしと、似た顔の女三代が揃って写る唯一の旅行写真です。

亡くなる数日前に、ラインのビデオチャットでなんとか祖母に子供たちとわたしたち夫婦の顔を見せた時、祖母はわたしの顔を見ても、子供たちの顔をみてもいまいちピンと来ない様子で、子供たちのドイツ名を言ってもスルー。慌てて日本名で言い直すと、やっとちょっとわかってくれたようでした。でも、夫が顔を出すと、ほんの一瞬往年のシャキッとした顔に戻って「クリさん(夫の日本での愛称)あんた、お父さんになったね!」と笑顔になってくれました。これが、わたしが聞いた祖母の最後の言葉でした。

結局子供たちを夫の元に置いて一人で一時帰国する訳にも行かず、通夜にも葬儀にも参加できずに数日間塞ぎこんでいましたが、そのことを知ったロシア人の友達がスカイプで何時間も話を聞いてくれました。二月に病床の祖母を見舞うためにロシアに一時帰国している最中に戦争が勃発し、大変な思いをしてドイツになんとか帰って来た、十年来の友達です。彼女の祖母もその後亡くなっており、異国の地で家族の訃報に触れ、葬儀にも参加できず、残された家族の傍にもいられなかったという経験をした者同士、色んな話をしました。でも、最後には、愛する人のために、祖国を後にし、異国に永住を決めたわたしたちは間違っていない!とお互い確信に至りました。

また、日本の友人たちやドイツの義両親と義姉までも、心の籠ったメッセージを送ってくれて、皆の優しさに触れ、改めて人の温かさを感じました。亡くなった祖母の愛情を思い出して悲しくなり、そして、生きている人達の愛情に癒される…わたしも、祖母から貰った愛情を色んな人に返していける人になりたい!…そう思いました。
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イースターの金曜日

ドイツでは今日はイースターの金曜日ということで、祝日でした。そのためお店は勿論、動物園や博物館、美術館などに至るまで全て閉まってしまい、折角の休日でもすることがありません。そんな時のドイツ人の定番の過ごし方が「散歩」です。これはWanderungと言い、日本の大学の「ワンダーフォーゲル部」のようなハイキングに近い活動です。わたしたちも、今日はそんなドイツの「伝統」に則って、「散歩」に行って来ました。

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折角なので、わたしたちの新居建設予定地のすぐ近くにある展望台を目指すことにしました。写真は今の季節の典型的なドイツの田園風景ですが、わたしたちの新居建設予定地はまさに郊外のこうした小規模集落の中にあります、

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北海道の大自然の中にある田舎…を彷彿とさせますが、これでもEUを代表する金融都市、フランクフルトの通勤可能圏です。

目指す展望台へと続くハイキングコースは、先回紹介した近所の果樹園地帯のような平地を行く草原のお散歩コースだと思っていたのですが…入口まで車で行ってみて気付きました、これ、山じゃん!

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写真ではわかりにくいですが、これ、かなりの急勾配になっています。しかもこんな山道みたいな上り坂が延々と続き、足場はどんどん悪くなっていきます。これはもはや散歩の次元ではなく、登山では?時々追い越されたりすれ違ったりする他のグループは皆本格登山装備のような出で立ちです。登山靴に、ロープやピッケルを腰から下げている人までいました。片やわたしはというと、こんな格好。

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日曜日に教会に行くような格好で来てしまいました。ただ、夫によれば、昔のドイツ人はイースターや日曜日の礼拝の後に家族で散歩に行くのが伝統だったため、本当に文字通り教会に行く格好(正装に近い服装)でこういうハイキングを楽しんでいたそうです。因みに、ドイツのベビーカーはこうした「散歩」に行くことを想定して作られているためマウンテンバイクのような車輪付きでかなり頑丈に出来ています。だからこんなデコボコ道でも平気です。

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道すがら、こんな感じでちょくちょく山桜を見かけます。そして、気付いたのですが、ヨーロッパ伝統のウールのテイラードジャケットが、乾燥したドイツの山の中の森を歩くのに非常に適しているということです。急勾配の山道をずっと登っていると、気温は低いのにかなり汗ばんできます。そんな時にはウールが丁度良く風を通してくれるのに、時々立ち止まってふっと冷気が下りて来る時はぴったり密着して保温してくれます。なる程。これなら教会に行った帰りに山登り出来る!…ただし、雨が降らなければ…という条件付きなのでしょうけれど。

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やっとの思いで登り終えた頂上には、お目当ての展望台が!写真ではわかりにくいですが、なんと木製です。しかもかなりの高さがあるのにスケスケ。足元は金網のようになっていて、はるか下の地面がしっかり見えます。高所恐怖症の夫には子供たちと共に地上で待ってもらって、わたしがさくっと登ってパノラマ写真を撮ってきました。

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これが途中の階段から見た景色。こんな山道を登ってきました。

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そしてこれが最上階からの眺めです。この角度からは、フランクフルトの高層ビル群は見えません。見渡す限り、ドイツの田園風景です。このどこかに、わたしたちの新居の建設予定地があります。

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展望台のある山の頂上は、ちょっとした憩いの場になっており、ベンチにテーブルも何組か用意され、ピクニックができるようになっていました。わたしたちも、子供たちと一緒にちょっとおやつ休憩。その後の下り坂は楽でした。わたしたちの後ろから来たグループがドイツの民謡を歌いながら歩いてきたので、彼らの歌が終わった後、拍手をして、わたしも日本の文部省唱歌「故郷」を歌い、拍手を貰いました。日本でハイキングやのんびりとしたトレッキングを意味するワンダーフォーゲルは、ドイツ語から来ています。ワンダー(wandern)しながら鳥(Vogel=フォーゲル)のように歌を歌ったからだと言います。まさに、ワンダーフォーゲルしてしまいました。そんなイースターの金曜日でした。
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ドイツの桜

先週、日本の友人が懐かしい故郷の桜並木の写真を送ってくれました。真っ青に晴れ渡る空に満開の桜、菜の花に土手、そして日本の建物。日本の桜はもう何年も見ていません。

…対抗して、という訳ではないのですが、ドイツにも桜はあります。でも、日本のように街中に整備された桜並木があるのは稀で、大抵は国や自治体が管理する草原に、リンゴなど他の果実の木と共に植えられています。こうした果実の木が点在する草原は、市街地と農地、または森林の間の緩衝地帯のようになっており、大抵の場合、誰でも散歩で通り抜けたり、実を取ってつまみ食いしても良いことになっています。

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これは自宅から徒歩10分程の所にあるそうした公営果樹園の一つ。このように花を付けた木が点在していますが、正直遠目には桜とリンゴの区別がつきません。

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こうした場所にあるドイツの桜の位置付けは、あくまでも公営果樹園に植えられた実のなる木の一つ…つまり、リンゴ同様花ではなくサクランボの方に重点が置かれています。

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中にはこんな立派な木もあります。日本だったら囲いが出来て御神木になっていそうですが、ドイツではあくまで「いつもの散歩コースの途中にある果実の木」。お花見の習慣もないため、人だかりができることもありません。

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写真右端に道が写っているのがお分かりでしょうか?この道は近辺の農家や自治体の管理者がたまに通る以外は近隣住民の散歩道のようになっています。わたしたちも毎日ベビーカーを押しながら家族四人で歩いていますがこの果樹園地帯、かなり広大なのでしっかり歩くと一時間以上かかります。もはや散歩というよりもハイキングやトレッキング。

…と言うと、一体どんな田舎に住んでいるのかと思われそうですが、これでもフランクフルト市内、ドイツを代表する大都市圏の一つ、EU金融の中枢ですよ!ドイツの街は、日本の都市に比べてどこもこじんまりとしていますが、それはわざとそう作られている…という節もあるのです。このように、市民が徒歩または公共交通機関でサクッと行ける場所に散歩できる森や草原をわざと残しているのです。

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これは散歩道の入り口付近。帰り際に撮影した写真なので写真奥、道が途切れる辺りから市街地が始まります。

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背後にはこんな立派な桜の木…いやリンゴかもしれない←

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こんなの、絶好のお花見スポットですが、ドイツ人は散歩で通りかかってもスルーですね。

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因みに、果樹園地帯の向こうにはこんな風に農地が広がっています。そのはるか向こうには隣の街が見えます。「北海道の田舎」と言っても通用しそうな風景ですが、もう一度言いますがEUを代表する金融都市の郊外です。そして、地平線まで広がるこの田舎の風景こそ、夫によれば、典型的なドイツの原風景であり、多くのドイツ人にとって、心の故郷の景色なんだそうです。ドイツの原風景の中に見る桜に、わたしも遠い故郷を偲ぶのでした。
Profil

ナナコ・ゲーリング

Author:ナナコ・ゲーリング
ドイツに嫁いで11年、可愛い双子の男の子を授かりました。720gと940gという超未熟児で生まれてきた二人。色々な人や機関のお世話になって、無事に我が家に迎えることができました。
このブログでは、ドイツでの暮らしと子育てのことと同時に、いつか成長した子供たちが読んでくれてもいいように、日独夫婦のわたしたちが歩んできた道のりについても書いていきたいと思います。
ブログも手探り、子育ても手探り、こんな人でも海外で暮らしてるんだぁ…と読んでいただければ幸いです。

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